
AGENT合同会社

建設DX化支援
なぜDX化が必要なのか?
建設業の抱える課題
1.人材不足
建設業界が抱える人材不足は、日本の労働市場における重要な課題の一つです。
国土交通省の報告によれば、1997年のピーク時には685万人が従事していた建設業の就業人口が、2020年には492万人にまで減少しています。
この急激な減少は、単なる労働人口の減少にとどまらず、技術継承の問題にも影響を及ぼしています。
さらに、2020年時点で建設業に従事する者の年齢構成を見ると、55歳以上が36%を占め、29歳以下はわずか12%にとどまっています。
これは、他の業界に比べて建設業の高齢化が著しいことを示しています。全産業における55歳以上の割合が31.1%、29歳以下が16.6%であることを考慮すると、建設業界の若年労働者の割合が相対的に低いことが明らかです。
この状況は、次世代への伝統的な建築技法の継承が困難になることを意味し、業界全体の持続可能性に深刻な影響を及ぼしています。建設業界が直面する人材不足と技術継承の問題に対して、早急な対策が求められています。
2.働き方改革
建設業界が抱えるもう一つの大きな課題は、働き方改革です。
国土交通省の報告によると、2020年の建設業従事者の年間実労働時間は1985時間で、全産業平均の1621時間と比較すると約2割多くなっています。
さらに、年間出勤日数も全産業平均の212日と比べて建設業は244日と多く、建設業従事者が常に長時間労働の過酷な環境にさらされていることが明らかです。
このような状況の中で、働き方改革関連法による猶予期間が2024年4月で終了となりました。
働き方改革の実現に向けて、労働時間の短縮や効率化、働く環境の改善などが求められており、業界全体で取り組むべき課題となっています。
3.低い生産性
建設業界が直面する3つ目の課題は、低い生産性です。
建設ハンドブック2021によると、2019年の付加価値労働生産性は、建設業で2872.9円/人・時間と、全産業平均の5788.7円/人・時間を大きく下回っています。
この低い生産性の背景には、いくつかの要因があります。
まず、建設現場ごとに異なる環境により、業務や作業の標準化が難しいことが挙げられます。
また、1つ目の課題として指摘された人材不足により、適切なリソースの配置が困難になっています。さらに、慢性的な長時間労働が作業効率を低下させる一因となっており、手作業が多く残っていることも生産性向上の妨げとなっています。
これらの課題を解決するためには、建設業界全体での生産性向上への取り組みが不可欠です。技術の導入や労働環境の改善、標準化といった施策が求められています。
課題解決のためのDX化
1.BIM/CIMの活用
建設DX化を進めることにより建設業界の生産性向上と働き方改革の促進が期待されます。
中でもBIM/CIMを活用することにより、企画・設計・施工・維持管理のあらゆるフェーズでの生産性が向上します。
2.i-Construction
i-Constructionは、国土交通省が主導して開始されたプロジェクトです。
具体的には、以下の3つの施策が柱として掲げられています。
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ICTの全面的な活用:
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規格の標準化
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施行時期の標準化
これらの施策を通じて、「i-Construction」は建設業界の生産性向上と効率化を推進し、業界全体の競争力を高めることを目指しています。
弊社の支援プログラム
1.BIM/CIM導入・活用支援
BIM/CIMの導入から活用、人材育成までフルサポートさせていただきます。
2.ワークフローシステムの導入支援
会社の業種や規模に合わせたワークフローシステムを、選定から導入をサポートさせていただきます。
3.BPO支援事業
各現場においてのノンコア業務を遠隔にて支援し、技術者の人員不足をBPOにてサポートさせていただきます。